農林水産省国産農林水産物等販路多様化緊急対策事業の対象となった(株)遠州米穀の「静岡県産コシヒカリ 令和2年産」を食してみました。
既に令和3年産の新米が出回っていますので、古米です。

販路多様化緊急対策事業のお米とは?

この(株)遠州米穀の「静岡県産コシヒカリ」は5Kg×2袋=10Kg が送料無料の2,980円というお品。
農林水産省の緊急対策事業のおかげでこのお値段で提供できるのだという。

農林水産省の緊急対策事業とは……

この緊急対策事業というのは時期も時期だったこともあり、最初はコロナサポートのことかと思ったけれど、正式名称は「農林水産省国産農林水産物等販路多様化緊急対策事業」。

読んで字の如し、農林水産省が”国産の農林水産物がもっと購入されるよう”販促のお手伝いをしているものだった。

農林水産省の募集に申し込み、審査に通れば対象として補助が受けられるらしい。

ということで、この(株)遠州米穀の「静岡県産コシヒカリ」については農林水産省が送料を負担してくれているので、10キログラムを送料無料の2,980円で購入できるということのようだ。

購入したのは2021年9月末。

実はその9月末でこの「農林水産省国産農林水産物等販路多様化緊急対策事業」が終了するとあったので慌てて追加購入までしたのに、10月に入っても何事もなくシレッとそのまま継続していたのを見たときにはちょっとイラついた。

それならもうちょっと後で買ったのに……。
しかも終わるときは終わるときで、これもまたいきなり――。

どうもこの補助の終了基準は≪期間≫ではなく、割り当てられた≪予算≫を使い切った時……と考えたほうがいいみたい。


MYこめんと と その逆の他口コミについて

「静岡県のコシヒカリ」なるものにはあまりピンとこなかったけれど、コシヒカリ5Kgが1,500円以下、そのうえ玄関まで届けてくれるというのなら試してみて損はないとばかりに購入してみた。

もともと”コシヒカリ好き”ということもあり、実際「コシヒカリ」として普通に美味しくいただいた。
同価格帯であるトップバリュのコシヒカリよりもコクが強めで美味しかったから、追加購入したくらい。


だけども実はこの静岡のお米のレビューには「美味しい」というものが多数ある一方で、さんざんっぱら「まずい!」とも書かれてもいる……。

どういう風にまずいのかイマイチよくわからなかったのだけど、目立つのは「変な匂い」「バサバサ」というキーワード。

個人的には美味しくいただいたので、そこから私流を振り返ってみると、

・購入後すぐに数合ごとに小分けして密封保存する(これはいつも)
・お米はしっかりとぎ、吸水は7時間以上

としていたかな。

お米によっては事前の吸水が長すぎると美味しくなくなるお米もあるから、ベスト吸水時間はトライ&エラーだけれども、このお米は――古米でもあるし――長時間しっかり吸水した方が美味しくなると思える。

あと、別にこれはこのお米に限らないけれど、研ぎ不足でぬか層が残っていると臭いも残るし炊き上がりもパサパサしてしまう。コシヒカリの古米なので、まずは2~3回しっかり研ぎ、その後、水が澄むまでちゃんと水をかえるなどすれば、臭いの問題は改善される可能性もあるかも……。

10キロ分が「まずい!」ではちょっと笑えないし……。


参考:お米の研ぎ方の基本

・最初の1回目はサラッとかきまぜる程度で、すぐに水を捨てる
 (匂いうつりを防ぐため)
・新米なら2~3回シャカシャカ軽く研ぐ
・古米なら2~3回しっかり研ぐ
・水が綺麗になるまで水を変える(もう研がない)
 新米なら軽く濁る程度でもOK、古米なら水が澄んでいると感じる程度


My評価概要

・粘り:★★☆
・固さ:★★☆
・一粒:コシヒカリとして普通
・お味:コシヒカリとして普通


以上、(株)遠州米穀の「静岡県産コシヒカリ」についてでした。